3月15日(水)~16日(木)、[体験ボランティアプログラム第1弾]和束のお茶を守ろう!茶畑ボランティアを実施しました。
体験ボランティアプログラムとは、
・ボランティアに興味はあるけど参加するきっかけがない
・一歩を踏み出すのに勇気がいる
・何から始めればいいかわからない
といった学生を対象に実施する、ボランティア支援室主催のプログラムです。
第1弾である今回は、京都府南部にある和束町にて、お茶農家さんの所有する茶畑での作業を手伝いながら、8名の学生が1泊2日でボランティア体験をしました。
14日(水)の事前ガイダンスでは、オリエンテーションと目標設定を行いました。最初は緊張した様子でしたが、アイスブレイクやワークを通してお互いを知り合えたことで、しだいに打ち溶けることができたようです。
和束町では京都府産の茶葉の約半数を生産していること、労働人口の1/3が農家(そのほとんどがお茶)であること、茶畑の数に対して管理する農家が少ないという人手不足や農家の高齢化といった問題を抱えていることなどについて学び、ボランティア活動を行う前には事前の情報収集が大切であることについて確認しました。
活動1日目(15日)の朝は、宿泊先である「和束荘」に集合し、今出川校地学生支援課 太田課長からの挨拶の後、2日間の活動の受入先であり、和束茶の生産農家をされている植田修様(「和茶園」代表)よりお話をいただきました。和束町では農家のうち99%がお茶農家であること、繁忙期である4月~7月は地域のイベントや会議も行われないなどといった和束町ならではのお話に学生は興味深々。和束町は「お茶中心」に生活があることを学びました。
午前中は悪天候が予想されたため、和束町活性化センターさんがハーブと野菜を栽培・管理されているビニールハウスにて活動を行いました。お茶以外の新しい魅力づくりのために行われている取組のひとつで、和束町のまちづくりの現場を体験することができました。収穫したばかりの水菜を試食させていただき、そのおいしさに感動する学生も。
午後は植田さんの茶畑のある山へ行き、山道整備を行いました。公道ではなく私道であることから整備する人がいない(農家さんの手が回らない)ため、大きな枝や石、葉っぱや土などで荒れた状態となっていました。
↓作業前。大きな枝や石で車が通りづらい状態 ↓作業後。農作業の車が通りやすくなりました!
半日作業をして、山の約半分の道を綺麗にすることができました。
活動した学生からは「山道整備は体力がいったが、自然の中での活動はリフレッシュできた」「どんどん道が綺麗になっていくのは気持ちよかった」「最後までみんな一生懸命掃除をして、達成感があった」といった感想がありました。
活動後は宿舎に戻り、夕食の後、和束町の方々5名を囲んで交流会を行いました。
堀町長にもお越しいただき、学生へのメッセージをいただきました。
会話も弾み、あっという間の時間でしたが、和束町の方々とのひとときは、学生にとっては貴重な経験となったようです。
活動2日目(16日)は、終日、茶畑にて苗植え作業をお手伝いしました。
まずはお茶の苗を取りに行くところから。
その後、植田さんの茶畑へ移動し、いよいよ作業開始です。
土を耕し、ならしてから、苗を植えるために穴をあけていきます。
2000株の苗木を植えていきます。
この苗が収穫のできるお茶の木になるまでには、5年の歳月がかかるという話を聞いて
活動した学生からは「自分たちが植えたお茶の木が成長しているかまた見に来たい」という感想がありました。
後日、大学で行った振り返り会では、当初立てた自分の目標に対する評価、和束での経験から学んだこと・印象に残っていること・自分の中の変化などを共有した上で、この経験を活かし、今後どのようなことを行ってみたいかについて話し合いました。「和束町の風景を撮影した写真展を企画する」「EVEで和束のお茶を提供する出店を出す」などさまざまなアイデアが生まれました。この中なら、ぜひ具体的な活動に繋がることを期待しています。
和束町での体験ボランティアは、今後も継続して実施することを予定しており、現在ボランティア支援室では第2弾のプログラムを検討中です。
詳細が決まり次第、本ホームページ上でお知らせしますので、興味のある方はぜひ参加をお待ちしています!