October.19.2016

【9/5(月)6(火)】大学ボランティアセンター学生スタッフセミナー2016に参加しました。

セミナー

大学ボランティアセンター学生スタッフセミナー2016

Date:9.5(月)~6(火)  
Place:大阪市立青少年文化創造ステーション KOKOPLAZA

9/5(月)6(火)、特定非営利活動法人ユースビジョンが開催する「大学ボランティアセンター学生スタッフセミナー2016」に、学生スタッフARCOの4名と、オブザーバーとしてボランティア支援室のコーディネーター2名が参加しました。

 

このセミナーは、全国からボランティアセンターの学生スタッフが集まります。ここで学生スタッフ同士が出会い、それぞれの悩みを共有し、活動や運営を学び合うことで、互いのボランティアセンターを高め合っていくことをできる場となっています。

 

1日目はまず、参加した学生スタッフたちがワークショップ形式で、自己紹介と自身の大学ボラセンを紹介した後、「ボランティアについてとことん考えてみよう」ということで、全体会が実施されました。

 

はじめに、「この人はボランティアでしょうか?」という例題をいくつかあげられ、個人で考えた後、グループワークを行いました。

学生たちは、自発性や社会貢献、無報酬という点をキーワードに、話し合いを進めていました。たとえば、「無報酬であってもやらざるを得ない状況で自発性はなかったのではないか」という意見や、「活動内容は社会貢献であるが、交通費や食事代をもらっているならボランティアではないのではないか」など様々な意見が聞かれ、ボランティアという概念を捉える難しさを体験しました。IMG_4361

その後、主催のユースビジョン代表である赤澤さんより、ボランティアの語源や歴史、ボランティア活動の種類など「ボランティアとは何か」というお話と、地域団体が学生ボランティアに何を求めているか、大学生はボランティア活動に何を求めているかといった「ボランティア活動に参加する意味、意義」というお話を伺いました。

 

次に、テーマ別セミナーに分かれました。

セミナー1は「コーディネーション力を磨く」ということで、コーディネートのロールプレイングを行い、セミナー2は「ミーティングをもっと効果的に」というテーマで、月で遭難したときにどうするか?という設問のもと、コンセンサスゲームを行いました。

 

まずセミナー1では、3人1チームを作り、コーディネーター役・学生役・オブザーバーと役割を振り分け、ロールプレイの学生事例に基づき、順番にボランティアコーディネーションをしていきました。役割交代の際には、それぞれの立場でコメントをし、振り返りを行いました。他大学でのやり方はそれぞれ違い、改善点はアドバイスをしたり、良い部分は取り入れたりと、学生たちは大変刺激を受けた様子でした。

そして、ファシリテーターの赤澤さんより、コーディネートの準備や実践について、また学生ボランティアの関心・成長段階などのお話を伺い、再度チームを変え、ロールプレイングを続けました。IMG_4385

最後の振り返りでは、学生たちから「笑顔が大事」や「来た学生のことを知るために、様々なことを聞いていく」などの学びを聞き、また活動イメージが湧くように写真を活用するといった、実際のテクニックなども共有する時間となりました。

 

セミナー2では、まずストロータワーを行いました。チームに分かれて、ストローでより高いタワーを作れたら勝ちというゲームです。ストロータワーはアイスブレイクの意味合いもありますが、どのように作っていくかチームで話し合うことで、チームビルディングの効果も持っています。IMG_1474

 

このような形で場に慣れたあと、「月で遭難したときどうするか?」をテーマに話し合いのシミュレーションをし、コンセンサス(合意)体験を行いました。

具体的には、15個のアイテムが提示されているので、必要な順にリストアップしていくというものです。

コンセンサスを得るためにゲームを通じて、よりよいミーティングを体験し、個人での判断や多数決での決定よりも、チーム全員のコンセンサスを受けた解答の方が、正解により近づくという体験をしました。

 

1日目のプログラムはこれで終了となり、学生たちは同じ建物内にあるユースホステルに泊まりました。夕食後は、ここ数年恒例となっているらしい、岡山理科大学科学ボランティアセンターから、科学ボランティア活動の実践アピールタイムがありました。その後も学生たちは、思い思いに話を重ね、夜を共に過ごしました。

 

2日目は朝のアクティビティからスタートし、「昨日を振り返って、発見・学び・得たこと」と「今日1日の意気込み・目標・期待」を書き出しました。その後、チームを作り、共有の場を持ちました。自分のことを振り返ると同時に、同じことを体験する中で、同じ捉え方をしたところや違う捉え方があることを発見できる時間となりました。

 

次に、「ボランティアセンターがある意味、学生スタッフの役割を考える」というテーマで、全体会を行いました。

 

ここではまず、ケース検討を行いました。地域団体と学生ボランティアを繋ぎ、トラブルになったケースが2つあげられ、それについて個人で問題点と改善点を書き出した後、グループワークを行いました。

情報の提供不足という意見も目立ち、コーディネートの段階でのリスクマネジメントの必要性が注目されました。ファシリテーターの芝原さんからは、「コーディネーターは単にジョイントするだけではなく、可変性のあるものを調整していかなければならない」とお話され、相互理解を進めるためにも、ボランティアセンターや学生スタッフの役割をしっかりと認識しなければいけないと実感の持てるワークショップでした。IMG_4412

 

その後、センター別で振り返りを行いました。「この2日間で学んだこと・得たこと」「大学に帰ったらこれをする!」の2点をそれぞれの大学ボランティアセンターで話し合い、全体に共有しました。

学生たちからは「相手の土俵で話をする」「ミーティングでは話しやすく、みんなが納得できるように」と1日目の学びが聞かれ、「出張窓口をつくる」や「情報や体験の共有を積極的にする」など、帰ってすぐにやりたいことが聞ける場となりました。さっそくARCOメンバーにも共有するために、BOXに貼りました。

 

2日間やり切って、学生たちは疲れた様子もありましたが、「またそっちの大学にも行くね!」「交流ができる場をつくろう!」など声を掛け合い、別れる場面が多く見られました。大学へ帰ってからの活動や交流など、今後に期待したいと感じました。IMG_4426

 

学生スタッフARCOの学びや今後は、学生スタッフブログにも掲載しますので、ぜひご覧ください。