October.04.2016

【8/21(日)~8/24(水)実施】熊本地震災害ボランティア現地活動報告3日目

ボランティア体験

Date:8.24(水)  
Place:熊本県 熊本市・御船町

活動最終日(8月24日)も39度という暑さの中での活動となりました。日に日に高くなっていく気温のなか、学生は後悔のないよう、最終日も積極的に活動に参加していました。

 

熊本市での活動チームは午前中、個人宅の引越しのお手伝い、午後は残っていた書類整理を行いました。初日にも引越しのお手伝いをしましたが、当然個人のお宅なので建物の構造も運び出すものも違います。ボランティアの依頼があると事前に現地調査を行い、安全を確認してから活動に入らなくてはいけません。そうすることで、実際にボランティアさんが現場で活動する時に使う道具や資材のミスマッチを防ぐことができ、効果的な支援につながります。

災害ボランティアセンター開設当初は、ニーズを受け付ける専用電話が常に鳴りやまず、毎日何十件もの依頼が来ていたため現地調査がほとんど行えなかったそうで、活動におけるミスマッチがたびたび起きていたとのお話も伺いました。そのため、最近はニーズの件数も少なくなってきたこともあり、必ず事前の調査をしてから活動を行なうようにしているそうです。この日の依頼者のお宅には大きな冷蔵庫があり、運び出すのに苦労しました。「このような依頼を毎日のように行うのはとても大変だと思った。だからこそまだ多くの人手が必要だと思った」と学生は話していました。

午後の書類整理の時にはまた新たな発見があったようです。結局、5000枚以上あった依頼用紙をすべて整理する事はできませんでした。「でも、ボランティアは仕事ではない、自分たちができる事をできる限りやりきる。そして次の人にバトンを渡していくように、次の人が活動しやすいように続けていく。これが重要なのだ。」と言う事を災害ボランティアセンターの職員さんから教えてもらったそうです。「もっとお手伝いがしたい」「また来たい」という思いが強くなったと学生は言っていました。

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御船町のチームとコーディネーターの2人は午前中、個人宅で壊れてしまったブロック壁や家具の片付けを行いました。炎天下での活動という事でこまめに休憩を取りながら活動しました。10名ほどで活動していたので、休憩中に他のボランティアさんとお話をする機会がありました。今回一緒に活動したメンバーには様々な方々がいました。親子で参加している方や、千葉県から参加した方、自分の家も地震で被害にあったが継続的に支援に来ている方など様々でした。活動した場所ではそのお宅に住む女性が立ち会ってくれましたが、その方一人ではとても片付ける事ができないほどの量を整理しました。様々な場所から多くの支援が届くことがとても重要だと改めて感じました。「一人で頑張るのではなく、みんなで少しずつ頑張る」これが災害支援には重要だと身をもって学ぶことができました。

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今回の3日間を通じて、参加した学生は様々な体験をしました。被害の現状を自分の目で見るのとテレビや映像越しで見るのでは全く感覚が違います。現地に行ってこそ初めて知ったそこに住む人の思いや考え、悩みや喜びなど学ばせてもらうことが多かったと思います。ボランティア支援室ではこれからも熊本地震に対する継続的な支援を行なっていこうと考えていますので、ぜひ学生のみなさんも一緒に活動していきましょう。
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