September.30.2016

【8/21(日)~8/24(水)実施】熊本地震災害ボランティア現地活動報告1日目

ボランティア体験

Date:8.22(月)  
Place:熊本県 熊本市・御船町

活動1日目(8月22日)は、37℃という猛暑の中での活動でした。

熊本市チームの学生5名は、宿舎から市電(路面電車)で活動拠点の「熊本市災害ボランティアセンター」を目指しました。
活動の中心となっていたのは、仮設住宅への引越しのサポートでした。一人暮らしの方や高齢の方、障がいを持っていて家財を運び出せない方などのサポートが、主なニーズとなっていました。学生たちは午前中、個人のお宅へ伺い、家財の運び出しと仮設住宅への入れ込みを行いました。

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午後は、これまでの4ヶ月間で受け付けたボランティアの依頼票を整理して、ファイリングする作業を行いました。
依頼票は枚数が5000枚以上と、とても多く、今回の活動期間の3日間では、到底終わらせることができない量でした。
実際に活動した学生からは「今日までこれだけのボランティアの依頼が来ていることに驚いた」「たくさんのボランティアの支援が必要な理由が分かった」といった感想が寄せられました。

 

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熊本市災害ボランティアセンターは、GW期間中は1日に約1000人ものボランティアが活動していましたが、震災から4ヶ月が経ち、ニーズの減少と共にボランティアの数もかなり減少していました。ニーズが減少したと言っても、またまだ人手が足りない状況が伺える1日目となりました。

 

御船町チームの学生3名は、宿舎からバスで1時間ほど揺られ「御船町社会福祉協議会」で活動しました。
御船町の人口は約17000人、熊本市から距離が近い事からベッドタウンとなっている町です。震源からも近く、熊本地震で大きな被害を受けました。
御船町の災害ボランティアセンターは、災害ボランティアのニーズが減少してきたこと、生活支援のニーズが増える事が予想されることから、災害ボランティアセンターを8月末で閉所させる予定でした。しかし、地域の方々へのヒアリングや閉所へ向けてのアナウンスをした際、多くのニーズが改めて寄せられたため、9月末までセンターの継続を決めたそうです。

 学生たちは午前中、社会福祉協議会の職員の方とともに、御船町内の視察に出かけました。。まだ道路がひび割れていている場所や、立ち入り禁止の建物、屋根の瓦が落ちて雨漏り対策にブルーシートをかけてられているお宅などを見て、震災当時の様子を伺い知る事ができました。
午後は、災害ボランティアセンターの場所を移転するということでしたので、次の拠点となる場所への荷物の移動や、これまでの活動をまとめる広報誌の作成作業をお手伝いしました。

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一方、コーディネーター2名は、午前中に熊本市の災害ボランティアセンターを訪問しました。宮原センター長から、GWから現在までの支援の移り変わりについて、お話を伺いました。
午後には御船町の社会福祉協議会へ伺い、本学学生の活動の様子を見学させていただきました。
その後、今回の熊本地震で二度の「震度7」を経験した益城町の視察を行い、震災発生直後から大学の体育館を避難所として開放し、被災された方の支援を行った熊本学園大学を訪問しました。熊本学園大学では、ボランティアセンター準備室の生田様、西様と震災発生直後から現在までの活動経緯や、現在大学として行なわれている支援活動を伺い、今後の大学間の連携等について打ち合わせを行いました。本学のように被災地から離れている大学が継続して支援を行っていくためには、地元の方々との連携が不可欠です。そのため、今後も情報共有や連携事業などを共に行える可能性を模索していく事を、双方で確認しました。

活動を終えた学生たちは夕方には宿舎に戻り、夜に一日の振り返りを行いました。初日という事もあり「自分たちから積極的に話を聞きにいけなかった」「頼まれた作業をこなすのに精一杯になってしまった」等の反省が聞かれました。
もちろん、現地の方々のニーズに応えるための活動ではありながらも、現場でしか聞けないことを直接会って聞いたり、自分の目で見ないと分からないことがあったりするという事を、コーディネーターからアドバイスしました。翌日からは積極的にコミュニケーションをとっていくことを学生たちと確認して、初日の活動を終了しました。
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