9月30日(土)~10月1日(日)、[体験ボランティアプログラム第3弾]和束のお茶を守ろう!茶畑ボランティアを実施しました。
体験ボランティアプログラムとは、
・ボランティアに興味はあるけど参加するきっかけがない
・一歩を踏み出すのに勇気がいる
・何から始めればいいかわからない
といった学生を対象に実施する、ボランティア支援室主催のプログラムです。
3月に第1弾を、5月に第2弾を開催し、続く今回の第3弾は、荒廃地の復旧作業や和束町のお茶農家で構成されるグループ「ほっこりサークル」のイベントの補助スタッフとして、本学学生7名がボランティア活動を行いました。
まずはグリンティ和束(和束茶カフェ)に集合し、自己紹介とオリエンテーションを行いました。1日目の活動でお世話になったのは、地域おこし協力隊の増田さんとゆうあんビレッジの山下さんのお二人。お二人は現在、荒廃農地を活用するためのプロジェクトをすすめられており、午前中は石寺という地域にある農地の草引きを行いました。現場は車が入れないような立地で、高齢化や人手不足等が原因で長い間手がつけらなかった結果、荒廃地になっていました。
草は発酵させ腐葉土にする予定とのことで、1箇所に固めておく必要があるため、まずはベニヤ板で囲いを作り、その中へ草を運ぶ作業を行いました。
参加した学生は学部・学年・性別もバラバラで、ほとんどが今回のプログラムで初めて顔合わせをした者同士でしたが、一緒に作業を行う中で、お互いに声をかけあい、壁を感じることなく自然なコミュニケーションが生まれていた点が印象的でした。最後まで一人も音を上げることなく、時間いっぱい作業に集中して取り組めていました。
その甲斐もあって、わずか1時間半ほどの作業で、草で覆いつくされていた農地は、すっかりきれいな土地に生まれ変わりました。
和束町観光案内所で昼食をいただいてから、午後は白梄という地域にある茶畑の草引きを行いました。こちらの茶畑は観光用に使用を考えているとのことで、雑草だらけになっている茶畑を綺麗にする作業のお手伝いを行いました。
1日の活動を終えた後は、グリンティ和束に戻り、1日の活動の振り返りを行いました。学生からは
「辛い作業も仲間と一緒だったから続けることができたし、多くの人数ですればあっという間に作業が終わった」
「一度荒廃した土地を復旧するという作業は手間も時間もかかることがわかった。荒廃させないことが大切だと感じた」
「(作業する前と後の)ビフォーアフターがすごかった!」
などの感想がありました。
増田さんへの質問タイムでは、
「手が入らなくなる茶畑はたくさんあるのですか?」
「和束町に住んでいる学生へは何かアプローチをされていますか?」
など、活動中に感じた疑問を学生が投げかけ、それに対して増田さんに回答していただき、活発な意見交換をおこなうことができました。
その後、お世話になるご家庭の方にお迎えにきていただき、3つのグループにわかれて民泊先へ。
その日の夜はそれぞれの民泊先でおもてなしを受けながら、学生は和束の方との交流のひとときを過ごしました。
2日目は、ほっこりサークル主催イベント「秋の大収穫祭」の補助スタッフとしての活動です。
この日は早朝からお茶の手摘みをおこないました。摘んだお茶は、イベント参加者に、てんぷらにして召し上がっていただきます。
お茶摘みではすっかりお馴染みのワードとなった「一針二葉」を意識して、ひとつひとつ丁寧に摘んでいくことができました。
その後、集合場所であるグリンティ和束へ移動し、ほっこりサークル事務局の田中さんから1日のボランティアの動きについてのオリエンテーションがあり、さっそく活動にうつりました。
当日のイベントには11名が参加。学生たちは受付の対応や参加者との交流をおこないスタッフとして奮闘してくれました!
まず最初のイベントは、お茶の機械刈り体験。お茶農家さんにレクチャーを受けながら、参加者が実際にお茶を収穫するというものです。
秋のお茶の収穫にはこのような機械を使います。大きく重い機械で、最低でもふたりでの作業が必要になります。
和束では夫婦で茶業を営んでいるご家庭が多く、「夫婦喧嘩をしても、お茶の収穫はしないと、仕事にならない」という和束ならではの面白いお話も聞くことができました。
さらに刈ったお茶を袋に詰めてトラックに運ぶ「芽運び」という作業があり、1つの袋が非常に大きく重いので、これがまた重労働!
学生からは、「僕たちでもキツイ作業なのに、これを老夫婦でされているなんて考えられない」といった感想もあり、お茶の収穫作業はいかに人手が必要になるかを実感できたようでした。
その後、石寺の茶畑景観を散策し、テラス和束にて昼食をいただきます。
朝に学生が摘んだお茶の葉を自分たちでてんぷらにして参加者に提供しました。
最後は和茶園の植田さんによるお茶トーク。「煎茶」「ほうじ茶」「和紅茶」の飲み比べののち、なぜ和束に就農しようと思ったのか、茶農家の日常の過ごし方、和束茶の特徴などについてお話をお聞きしました。
トークのあいだも、飲み比べのお茶の配膳・回収など、学生は慣れた手つきでイベントの運営をサポート。全体を見る余裕も出て、すっかり様になっていました。
参加者を見送った後、2日間のボランティアの振り返りをおこないました。
学生からは
「お茶の魅力は人を惹きつけることがわかった」
「今回の経験をただの体験で終わらせてはいけない。自分にできることは何か考えたい」
といった感想をきくことができ、中には「2日間では足りない!もっと和束のことについて知りたい」という声もありました。
※2日目のイベントの様子については、ほっこりサークルさんのホームページでもご覧いただけます。
和束町での体験ボランティアは、今後も継続して実施することを予定しています。現在ボランティア支援室では第4弾のプログラム参加者を募集中です。 詳細はこちらのページをご確認ください。
少しでも和束でのボランティアに興味があるという方、魅力がいっぱいの和束に来てみませんか?ぜひ参加をお待ちしています!