こんにちは。ARCOのゆーみーです。
私は、ARCO取材班の活動の一環として、京菓子文化をテーマとする取材に参加し、「京菓子司 俵屋吉富」の成岡さんにお話を伺いました。今回は、そのお話の中でも私の印象に強く残っている、「京菓子と地域の人々とのつながり」について書きたいと思います。
まず、京菓子は和菓子の一種ですが、京都で作られた和菓子であることを前提とします。また、抽象的な形をしており、菓子の名前から想像を膨らませて五感で楽しめるようになっています。さらに、京菓子には、和室の空間に合う、淡い色が好んで用いられるそうです。このように京菓子にはいくつかの特徴があるのですが、最大の特徴は季節感を大切にするところにあります。そのため、店頭に並ぶ生菓子は、2週間に1度くらいのペースで新しいものに変わります。そして地域の人々は、特別な用事がなくとも、それぞれの季節に合わせた京菓子を普段の生活の中で楽しみます。例えば、6月30日の「夏越の祓」には「水無月」というように、四季折々の行事に関連する京菓子を食べる日は「紋日」と呼ばれ、この日に合わせて京菓子を購入する人が多いそうです。
私は、このように「変化するもの」を愛でるところに日本らしい奥ゆかしさを感じました。また、京菓子を通して季節の移ろいを感じとる、という地域の人々の暮らしはなんとも粋だと思いました。私も日々の生活の中に京菓子を取り入れて季節を五感で味わい、暮らしを少し趣のあるものにしていきたいと思います。
ARCO取材班の活動の一環として…と書きましたが、ARCOでは大学周辺の魅力を様々な形で発信しています。大学内に掲示されるARCOのポスターやARCOのSNSなどにもぜひ注目してみてください。